お好み焼きっておいしいですよね!
お祭りみたいなムードがあって、ちょっとワクワクする食べ物、それがお好み焼き。
しかし浜松在住7年目の私は引っ越してきて間もないころ、スーパーで購入したお好み焼きに「たくあん」が入っていてびっくりしたことがあります。
しかもそのお好み焼きには「遠州焼き」というラベルが…。
どうしてお好み焼きに「たくあん」が入っているの?
お好み焼きにはキャベツじゃないの?
そもそもなぜ「たくあん」を入れようと思ったの?
遠州焼きとお好み焼きは別物なの?
湧き上がる数々の疑問…。
というわけで、たくあんが入った浜松のお好み焼き「遠州焼き」を、独自に調査してみることにしました!
お話を伺ったのは、お好み焼きカフェ「奈な」さん
浜松市中区中央2丁目にあるお好み焼きカフェ「奈な」さん。
駅からも近く、静かな住宅地の中にあるお好み焼き屋さんです。
この場所でお店を開いて13年目、オーナーさんはお母様からお店を受け継がれた2代目とのこと。
浜松のお好み焼きに「たくあん」を入れ始めたのは、戦時中?!
さっそく、なぜ「たくあん」が入っているのか、オーナーさんに聞いてみました。
戦時中のお話。
食べ物が少なくなり、畑も痩せて野菜もとれなくなってしまった時代。
保存食として残っていた「たくあん」を、お肉や野菜の代わりにと、刻んでお好み焼きに入れたことが始まりだったとか…。
実はたくあん入りお好み焼きの歴史は長く、当時の苦しい生活を支えてくれた浜松の人にとって大切な食べ物だったのかもしれません。
お店の常連さんも「私の祖母も、戦時中は食糧難だったから「たくあん」しかなかったんだと言っていたよ~。」と教えてくれました。
※ちなみにたくあんが入っている由来は諸説あるみたい…。
お好み焼きに「たくあん」は大正解!ポリポリとした食感がクセになるおいしさ!お好み焼きは540円
きっかけは戦時中の食糧難だったのかもしれませんが、現代まで続いている理由はもちろん、おいしいからでしょう!
たくあんのポリポリとした食感がクセになるおいしさ。
1度食べたら、たくあん抜きのお好み焼きでは物足りなくなりそう!
お好み焼き「奈な」さんでは、たくあん以外にも、ネギ、紅ショウガ、天かす、挽肉を入れているそうです。
入れる具材はお店によって少しずつ違いますが、たくあん、ネギ、紅ショウガは必須だとか。
薄く広げて焼いていきます。
ソースを塗って、クルクル巻いて、さらにソースを重ねて完成です!
たくあんがもちもちの生地に包まれておいしそう!!
ついついビールを追加注文(笑)
「遠州焼き」という名前は後付け?!地元では「お好み焼き」と呼んでるらしい
この「たくあん」入りのお好み焼き、「遠州焼き」という名前で過去にはテレビでも紹介された事があるそうですが…。
「小さいころは「お好み焼き」って呼んでたよ。今もそうだけど…。」と常連さん。
どうやら「遠州焼き」という名前は、一般的なお好み焼き(たくあんなし)と区別するために後からこの地域の名前をとって付けられた名前らしい。
浜松の一部では、たくあん入りが「お好み焼き」として定着しているようですね!
お好み焼きカフェ「奈な」では、お好み焼きとフランクフルトが合体した「おこのみロール(350円)」が食べられるぞ!
たくあん入りのお好み焼きを調査していると、突然鉄板でお好み焼きの生地とフランクフルトを同時に焼き始めたオーナーさん。
一体何が始まるのか…。
なんと!
お好み焼きの生地をフランクフルトにクルクルと巻きつけ始めたぞ!!!
そして完成したものがこちら。
その名も「おこのみロール」。
まさにお祭り味の合体です!
この新メニュー、手軽に食べられるので小学生のお子さんや、お父さんのビールのおつまみに大人気だとか。
もちろん「たくあん」も入ってますよ!
というわけで、たくあんが入った浜松のお好み焼き「遠州焼き」の調査報告でした~。1番の調査結果は、たくあん入りのお好み焼きはビールに合うぞ!ということですね。
お好み焼きカフェ「奈な」さんのみなさま、ご協力ありがとうございました!
お好み焼きカフェ「奈な」さんの店舗情報
メニューはこんな感じ!
【住所】 | 浜松市中区中央2丁目5-5 サンクレール102号 |
【電話】 | 053-452-4545 |
【営業時間】 | 火・木曜日 11:00~14:00(LO) 水・金・土曜日 11:00~14:00(LO)、17:00~20:45 |
【定休日】 | 日曜日・月曜日 |
書いた人:ナオ(Naoの楽しく働く毎日)
編集した人:鳥居(はまつー)
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