ローランド経営陣のMBO(自社買収)が成立したようです。現経営陣の三木純一社長の代表の会社が実施したTOBは買い付け予定株数の1479万株を上回る1840万株の応募があったようです。これにより、後日臨時株主総会で残りの株式を取得することでローランドは上場廃止になる見通しです。
ローランド経営陣のMBO成立 しかし財団は反対の姿勢を堅持
ローラントMBOが成立し、常若コーポレーション(現経営陣の特別会社)の保有割合は82.92%となり、上場廃止になる見通しです。
TOBに応じなかった株主は、財団の10.52%を含めて約17%ほどで、今後は残存株主に対してスクイーズアウトが行われると思われます。
東洋経済さんではローランドの特集が多いですね。とくにローランド芸術文化振興財団の理事長の梯氏へのインタビューもあり、両者の考え方が分かります。
第2位の株主であったタイヨウファンドから資金提供を受けた経営陣側の意見も。
個人的には、梯氏の気持ちがすごく良くわかります。
梯氏を説得できなかったのは現経営陣の怠慢が招いたと言っても過言ではないでしょう。スクイーズアウトが
スクイーズアウトとは?
通常、M&AなどでMBOが成立した場合、最終的には1社または特定のグループ内で株を持ちたいため、
大株主以外の「株主を追い出す(スクイーズアウト)」施策を取る。
100%子会社化にしたい場合などに、問題になるのはMBOに応じなかった、いわゆる”残っちゃった株主”をどうするかという問題です。
通常のケースでは買い取り金額を交渉するなどしてすんなり進むのですが、今回のケースは反対を表明している大株主の財団と交渉しなくてはなりません。
また、TOBに応じなかった個人投資家らが「買い取り価格決定申し立て」を行うと、共同申し立てする株主を呼びかけている。
2/3の議決権を持っているので強行することは可能ですが、裁判で買取価格の判断によっては必要資金がよりいっそう必要になるため一筋縄ではいかなそうです。
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