【浜松商工会議所が認定する「やらまいかブランド」商品とは?】
浜松地域の特産品や様々な素材、歴史、文化、技術などの地域資源を活用した商品から、やらまいか精神溢れさらなる成長が期待できる製品を、浜松商工会議所が地域ブランドとして認定している商品です。
今回は「やらまいかブランド」商品から、有限会社藤野保(ふじのほ)の「井伊篤麦にゅうめん」をご紹介します!
県内で唯一の手延べ製法でそうめんを作っているいなさの郷さん、そしてそれを販売する藤野保さんによる引佐(いなさ)で育まれて42年の特産品「手延べ麺」の登場です。
というわけで、今回は有限会社 藤野保の営業担当 小野寺さんにお話を伺いました。
井伊篤麦にゅうめん – 遠州いなさの郷(有限会社藤野保)
今回、やらまいかブランド認定されているのは赤の直虎カラーのパッケージの「井伊篤麦にゅうめん」です。現在、全部で4種類の「井伊篤麦」シリーズが発売されています。
「井伊」は引佐(いなさ)地域は井伊谷(いいのや)の「井伊家」の「井伊」ですね。言わずもがな、最近では大河ドラマで取り上げられた おんな城主 井伊直虎 で有名ですね。
そして「篤麦」は、うどんなどの細い麺を熱くして食すことを昔は「熱麦(あつむぎ)」と言っていたことから命名し、「井伊篤麦」という商品名となりました。
麺の製造を行っている「いなさの郷」は、現在では県内で唯一の手延べそうめんを作る製麺所。今も手延べ麺の伝統を守り続けています。井伊篤麦シリーズの他、定番の遠州手延べ麺シリーズを製麺しています。
包装に色鮮やかなカラーを採用してモダンなイメージへ
井伊直虎カラーの赤をはじめ、麺のパッケージでは珍しい鮮やかな色を使ったパッケージも、手延べ麺の古風な感じや和風なイメージから一転。今までにないパッケージアイデアとしてモダンなスタイルにチャレンジをしてみたそうです。
このカラーリングは、同じ地元静岡の航空会社フジドリームエアラインのFDAの飛行機のカラーや、昔のApple imac G3の可愛らしいスケルトンカラーを参考にしたそうですよ!
「にゅうめん」と「そうめん」の違いは?
「にゅうめんって初めて聞いた。そうめんは知ってるけど…」という方、多いんじゃないでしょうか?
「にゅうめん」とは、温かく煮た「そうめん」のことだそうです。煮麺とかいてにゅうめん。素麺とかいてそうめんです。
夏によく食べる機会がある「そうめん」は一般的に冷やしてめんつゆにつけて食べるのに対し、「にゅうめん」は温かく煮て食べるというのが大きな違いです。
では、井伊篤麦の赤の「にゅうめん」と水色の「そうめん」は一体何が違うかと言うと…麺の細さでした。そのため、「にゅうめん」の標準湯で時間は3分30秒〜4分に対して、「そうめん」の標準湯で時間は2分30秒〜3分と少し短縮されています。それ以外は同じなので、後は食べ方ですね。「夏はそうめん、冬はにゅうめんでお楽しみください」と書かれています。
では、「そうめん」と「ひやむぎ」の違いは?
現在では明確に区別するために、日本農林規格(JAS)の『乾めん類品質表示基準』で機械麺の場合では次のように定義されています。
- そうめん:直径1.3mm未満
- ひやむぎ:直径1.3mm以上、1.7mm未満
※ただし、手延べの場合は直径1.7mm未満であれば「手延べひやむぎ」もしくは「手延べそうめん」のどちらでも名乗ってよいそうなので、おおよその目安ということになります。
ちなみに、ひやむぎの定義を超えた直径1.7mm以上はどうなるかというと、「うどん」になるそうです。
そして、うどんの中でも名古屋名物の「きしめん」は幅4.5mm以上(厚さ2mm未満)という基準があります。
おいしさのポイントは「麺のゆで方」にあり?
昔から、麺は「1にゆで方、2におつゆ、3に好み」と言われるほど、ゆで方が最も大切だと言われているそうです。藤野保さんは、「美味しかったので」と追加の注文のお電話を頂いた際にはかならず「お客様のゆで方が上手だったんです」とお伝えしているそうです。
ゆで方のポイントは3つ!
- 大きめの鍋を用意してたっぷりのお湯の中で麺を「くるくると踊らせる」ようにする
- ゆで時間を決めて調整する(ゆで伸びしにくいので、ゆでながら麺の硬さを確認)
- ゆであがったら、すぐに冷水で麺をしめる
藤野保さんのウェブサイトにおいしい麺のゆで方がまとめられているPDFがあるので、じっくり読んでみましょう!
有限会社藤野保はどんな会社?
地元の有志らで昭和54年(1979年)に設立した「遠州手のべ製麺株式会社」がルーツの会社。
引佐の山間地に新しい特産品を作りたいという思いから、地元の有志らで昭和54年(1979年)に設立した「遠州手のべ製麺株式会社」がルーツの手延べ麺の製造・販売を行っている会社です。現在は、商品の企画・開発・販売が「藤野保」で、製造は「いなさの郷」という体制で運営されています。
「井伊篤麦」シリーズの他にも、手延べ麺の定番商品として乾麺シリーズ、そして半生麺シリーズの半生うどん・そばがあります。そしてスープ付き半生麺シリーズには、変わり種として「カレーうどん」「味噌煮込みうどん」「きしめん」などもラインナップされています。
半なま麺は、手延べ後の水分をほど良く残した柔らかく弾力のある麺。乾麺に比べると賞味期限は短くなってしまいますが、小麦やそばの旨味・甘みが豊かで、もっちりとした食感のため、生麺に近い感覚で召し上がれるのが特徴です。
上記の特徴から、夏期限定商品の「スープ付き半生そうめん」は、まさに至高の逸品です。
その他にも、JAと協力して新タマネギを練り込んだそうめんの開発や、今回の井伊篤麦のような直虎関連商品など地元の特産品とのコラボレーションも行っているそうです。
遠州手延べ麺シリーズの販売場所
遠州手延べ麺は、新東名浜松いなさICからすぐの「前嶋屋」さんや、井伊谷にある「Aコープ引佐店」をはじめ、「ファーマーズマーケット」の他、市内スーパー等で購入できます。遠方の方は、遠州手延べ麺シリーズを取り扱っているオンライン通販サイトか、直接注文する場合は藤野保さんへご連絡ください(FAXによる注文もできます)
お歳暮やお中元のギフトの注文も、藤野保さんへ直接注文可能とのことです。
井伊篤麦にゅうめん(有限会社藤野保)のお問い合わせ先
事業所名・団体名 | 有限会社藤野保 |
電話番号 | TEL: 053-544-1331 FAX: 053-544-1333 |
所在地 | 〒431-2533 浜松市北区引佐町四方浄144-2 |
担当者 | 小野寺(販売担当) |
URL | http://fujinoho.com/ |
コメント